倒産した「てるみくらぶ」と「POPEYE」の共通点
世間を騒がせている「てるみくらぶ」の倒産問題。
ギリギリまで悪あがきを続け、3/21(火)には『現金一括入金キャンペーン』の全面広告を読売新聞に出していました。
これが詐欺じゃないかと言われていますが、経営者として最後まで会社の存続を諦めないことと、そのためにキャッシュを集めることは同じベクトル上にあるように思います。
今回は結果的に倒産してしまい多くの人が被害にあっているので、判断としては間違っていたことになるのでしょうが…
僕がこの『現金一括入金キャンペーン』という生々しいタイトルのキャンペーンを耳にしたときに、ある企業を思い出しました。
2103年の春に全店閉店してしまった「POPEYE(ハートマン)」です。
当時バス釣りをしている人ならだれもが知っていたPOPEYEも震災前の2010年ごろから派手なキャンペーンでキャッシュを集めていました。
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その中でも衝撃だったのが、『現金での全品20%還元キャンペーン』と『金券購入での10%付帯キャンペーン(10,000円で11,000円分の金券を購入可)』です。
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大丈夫かPOPEYE?(ハートマン)
倒産の2年くらい前からこのような流通業界の常識をブチ壊すキャンペーンを連日展開していたように記憶しています。
これらのキャンペーンは「てるみくらぶ」と同様に、経営者が現金を集めるための苦肉の策だったんだと思います。
それだけ安売りしたら利益は残らない、会社としては先がないと頭ではわかっていても、現金がないと支払いも仕入れもできなかったんでしょう。
いわゆる足元しか見えない状況に陥ってしまっていたんだと思います。
またPOPEYEの倒産と連動するように世間のバス釣りブームも冷めていったように思います。
そういった点でもPOPEYEはバス釣りブームの象徴だったんでしょうね。
ちなみにPOPEYEのPB商品だったゴムボートのBEEシリーズは、別の会社で継続されています。
BEE ボート販売
POPEYEで販売していたゴムボートやフローターだけでなく、新たにカヤックやSUPも開発されていたりして面白いです。
POPEYEのアパレルはセンスが良くて好きだったので、ネット販売限定とかで復活してくれないですかね〜
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