ニーズを生み出す商品 -ダイワ・DV1

ueda

2011年02月24日 12:00

ちょっと前から"気になる"とか"欲しい"といっていたDV1ですが、結局"買っちゃいました"
(正確には予約しただけです。商品は手元にありません)

ベタベタな消費者行動の変遷ですが、我慢できませんでした。



▲定価は16,800円


この商品ですが、決して安くはありません。
またクロスビート相当のロッドや、リバティ相当のリールといった商品単体に魅力を感じたわけでもありません。

僕は『ダイワの持っているシーズを活用して、市場に新しいニーズをつくった商品である』という点に大きな魅力を感じました。


DV1は昨年の9月に発売され、年末にはどこも完売となっていました。
出荷数が少なかったのかもしれませんが、ダイワが想定したよりも売れたと思われます。


この商品は釣り人のニーズを聞いただけでは、生まれてこなかったはずです。

当初は僕も釣り人視点のイチ消費者として、「こんな中途半端な商品は売れないよ。それに価格も高いし。」と思っていました。

でも、DV1はどっぷりと釣りにはまっている僕のような人をターゲットにはしていないので、僕がこう感じたとしても特に影響はないわけです。
DV1は「こんな商品を作ったら、今まで釣りに興味がなかった人が興味を持ってくれるのではないか」という仮説から作られた商品のはずです。

言い換えれば、DV1はマーケティングが生み出した商品であり、
"DV1が売れること=マーケティングの勝利"といっても過言ではないと思います。




同じ考え方を「釣りガール」にも当てはめてみると、「釣りガールは流行らない!」といっている釣り人で、「DV1が売れる」と予言できた人がどれだけいたでしょうか?

そう考えると、もしかすると釣りガールも流行ったりするんじゃないかと思えてきます。
(僕も当初は流行らないと思っていました)

僕はマーケティングを生業としていますが、いつか商品開発を担当することがあれば、このようにシーズを生かして新しいニーズを作るような仕事をしてみたいと感じました。

*ここ最近ではサントリーのハイボールの流行がマーケティングの勝利の典型例だと思います。
 仕掛けた側からしたら老若男女問わずにハイボールを飲んでいる現状は本当に気持ちがいいでしょうね~
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