エステルラインはバス釣りに使えるのか?
アジングや管釣りといったライトゲームを中心にエステルラインの注目度が高まっています。
僕も管釣りで使ってみてメリットを感じることができたので、バス釣りでも使ってみました。
その結果、良い感触を得ることができたので、僕なりのインプレッションをまとめてみます。
エステルラインの特徴
エステルラインはナイロン、フロロとPEラインに続く、第4のラインです。
エステルとは素材名のポリエステルのことで、エステルラインの特徴として「低伸度であること」「強度が高いこと」と「比重が高いこと」の3点が挙げられます。
それぞれの特徴について掘り下げてみます。
特徴① 低伸度であること
伸度=ラインの伸びのことで、伸びの大きい順に並べると下記になります。
ナイロンライン >> フロロライン >>> エステルライン > PEライン
撚り糸であるPEラインはほとんど伸びがなく、100mで1-2m伸びるかどうかです。
エステルラインも瞬間的な負荷に対する伸びはほとんどありませんが、ナイロンやフロロと同じモノフィラメントラインなのでゆっくりと負荷をかけていくとPEラインよりは多少伸びますが、それでもほとんどないといってよいレベルです。
参考までにナイロンラインだと100mで20-30m以上伸びます。
伸びがないラインはそのまま
感度の良いラインだといえます。
アタリを取って掛けていくような釣りでは、感度の高さは大きなメリットになりますよね。
ただ伸びがないことはデメリットにもなります。
瞬間的な負荷に対する伸びないので、アワセ切れが発生しやすくなります。
このデメリットはフロロやナイロンのリーダーを付けることと、ドラグ設定を弱くすることで解消可能です。
特徴② 強度が高いこと
エステルラインはPEラインほどではないものの、モノフィラメントラインの中では高い強度を持っています。
強度の高い順に並べると下記になります。
PEライン(8lb) >>>> エステルライン(2.5lb) > フロロライン(2lb) = ナイロンライン(2lb)
*強度は0.5号の直径で比較(PEとエステルは平均値を算出)
エステルラインはフロロ/ナイロンラインに比べて25%程度高い強度を持っているといえます。
強度が高いと使うラインを細くできます。
ラインを細くできると、(スピニングリール使用時に)
ルアーの飛距離を出せたり、風や潮の流れの影響を受けにくくなるというメリットにつながります。
特徴③ 比重が高いこと
エステルラインの比重は1.38です。
比重の高い順に並べると下記になります。
フロロライン(1.78) >> エステルライン(1.38) >> ナイロンライン(1.14) >> 水(1.0) > PEライン(0.98)
フロロほどではないですが、重いラインといえます。
比重が高いと強度が高いことと同様に風や流れの影響が受けにくくなり、ルアーとロッドが一直線になりやすくなります。
(ただしフロロラインは巻き癖がつきやすいので、使い込んだラインだとなかなか一直線にはなりません)
それにより
中層や底を狙う時にルアー操作がしやすかったり、アタリが取りやすくなるというメリットにつながります。
メリデメ整理
○感度が良い
○ルアーの飛距離を出せる
○風に強い
○ルアー操作がしやすい
○アタリが取りやすい
○リーダーを組む際のノットがPEよりも楽(摩擦系ノットでなくてもよい)
○PEよりも安い
×リーダーを組む必要がある
×アワセ切れやキャスト切れのリスクが高い(鬼アワセNG)
×バックラッシュしやすい(スプールへのなじみが悪い)
×交換サイクルが早い
×細いラインしか設定がない(最大で0.8号)
実釣① 管釣り編
まずは管釣りで導入してみました。
初めて使ったのは昨年秋のすそのフィッシングパークです。
管釣りであれば魚とやり取りする回数も増えますし、すそのだったら大きな魚でのテストもできそうです。
また魚には申し訳ないのですが、ラインブレイクしてもバーブレスフック前提の管釣りなら自然にフックが外れたり、他の人に釣られる可能性が高いのではないかと思います。
人間の都合の良い解釈ですけどね。
関連記事:
管釣り忘年会(すそのFP+御殿場ナイト) 17-11-18/すそのフィッシングパーク-管釣り
使ったエステルラインはラインシステムの鯵ING PET 0.3号(2.2lb)です。
これにフロロ1号(4lb)をリーダーとして組みました。
最初の魚でラインブレイクしてしまったので、エステルラインについて疑心暗鬼に陥りましたが、その後リーダーを丁寧に組み直したらラインブレイクはありませんでした。
その後わざとドラグを強めに設定し、ラインブレイクを覚悟した強引なやり取りをしてみましたが、全然問題ありませんでした。
すその釣行以降もFISH ON!王禅寺でエステルラインを使いました。
ラインを細くすることによる
関連記事