振り出し式パックロッドを比較してみる

ueda

2011年06月01日 00:08

先日プライムゲートを衝動買いしたことで、似たようなダイワのテレスコピックなロッドが3本になりました。

3種ともにダイワ製で、ライトアクションのファストテーパー。
全長が1インチ違うだけで、カタログスペックはものスゴく近いです。
(そんなロッドを3本も所有してどうするんだ?という議論は不要)

せっかく同じようなロッドが3本あるので、広げて比較してみました。



▲スピニング x3 ベイトx1


上から順番に、

1)ハートランドクロスX HL-CX 595TMRB
2)ハートランドクロスX HL-CX 595TLFS
3)レクスタイル 5105TLFS
4)プライムゲート 5105TLFS

価格面だと上の3本が27,000〜28,000円で、プライムゲートだけ13,500円と価格帯が異なります。



▲竿袋比較


しかし、ハートランドCXの竿袋はプライムゲートと同じようなナイロン系のものです。
レクスタイルだけネオプレン系のクッション製のある竿袋が付属します。



▲ガイド比較


ガイドは全てステンレスフレームのSicガイドです。
テレスコといえば一昔前はスピニングロッドでも小口径ガイドが付いていましたが、これらのどのロッドもバッド側の2つは大口径のYSGのガイドが使われています。
なので、素材の固さ故にキャスト時に暴れがちなフロロラインでもちゃんと飛距離を稼ぐことができます。



▲トップカバー比較


またトップカバーですが、ハートランドCXとレクスタイルは専用のトップカバーが付属します。
ブランクをかっちりと守ってくれるので安心感があるんですが、パーツ代が3,000円もするのでなくすと大変です。
*それに既にハートランドCXは生産終了になっていますので、取り寄せすることも不可能です(汗)



▲ダイワの気遣いを感じます


プライムゲートは汎用のトップカバーが使われていますが、ブランクにあわせてウレタン素材で太さを調整してあります。
予断ですが、プロックスにはぜひこういうところを見習って欲しいと思います。
マイクロショットのトップカバーはスカスカで使い物になりませんでしたので



▲[参考]ベイトもLNSGガイドを採用

▲グリップ比較


プライムゲートだけがグリップの全長が少し短いですね。

また5'9"のハートランドCXだけリールシートの位置が5'10"の他の2本よりも前に出ています。
ちなみにハートランドCXとプライムゲートがダウンロック式、レクスタイルがアップロック式となっているので、写真の位置と実際の使用する位置は異なります。
こうやってリールの位置を調整することで、第1ガイド(バットガイド)までの距離を同一にしているものと思われます。

こんなところからもダイワのこれらのロッドへの意気込みを僕は感じます。



▲ガイド数は7個



▲間隔はちょっと違う


ガイドの数はどれも同じですが、第3ガイド(バット側から数えて)からトップガイドまでのガイドの間隔が微妙に異なります。
しかし、どのロッドからもガイドのセッティングに強いこだわりを感じます。

通常の振り出し式のパックロッドはガイドの位置がブランクの継ぎ目なっていることが多く、バッドガイドも然りです。

しかしこれらのロッドのガイドはブランクの継ぎ目と関係のない位置(特にバッド寄り)に、通常の1ピースや2ピースのロッドと比べても違和感のない間隔に配置されています。
これは僕の想像に過ぎませんが、ガイドの配置のしやすさよりも、飛距離やアクションを優先したガイドセッティングになっていると思います。


振り出し式でなくて継ぎ式にすればガイド位置の問題は容易に解決できると思いますが、パックロッドの醍醐味は振り出し式にあると僕は思います。

継ぎ式は2ピースロッドの延長のような感覚が否めません。
プロックスのモバイルトラウトのように8ピースまでいけば別ですが(笑)

大手ではダイワが頑張ってくれていて、現行品でもプライムゲートクロスビートリバティクラブDV1と振り出し式のパックロッドの選択肢が残っています。


願わくばベイトロッドもラインナップして欲しい…。

プライムゲートの価格帯で出せば、需要はあると思うんですけどね
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