スタイルの違い

ueda

2011年09月30日 01:01

同じ魚を狙っていても、釣りのスタイルや考え方が異なることによってしばしば対立が起こります。

「どれかひとつが正しい」なんてことはないと思っていますので、色々なスタイルがあっていいと僕は思っています。

ある程度その魚の釣りを突き詰めていくと、自ずと「これが正解だ」というものが見えてくると思います。
そうするとそれを他人にも伝えたい気持ちも出てくるでしょう。
しかしその行為が過ぎると本人にはその気はなくても相手には押しつけとなってしまいます

困った時には教えて欲しいですが、そうでないときはただの迷惑行為となることがほとんどです。


そんな強固なスタイルが存在する釣りというと僕は一番に雷魚釣りが浮かびます。
なるべく魚を傷付けないように、なるべく魚を殺さないようにといった姿勢は共感できるものがあります。
ただ、そのゴールに向けてのアプローチが決め撃ちになりつつあることが気になります。

残念ながら僕は雷魚を狙って釣ったことがないので、ここではナマズ釣りの経験から語ります。


僕はナマズ狙う時はナイロン5号にトレブルのバーブレスフックを使います。

以前にこのタックルでナマズを釣り、フィッシュグリップで魚を掴んで写真を撮っていたときの話です。
他の釣り人から話しかけられました。

「草の上に置いて撮った方がいい」
また「ラインはナイロンでなくてより強いPEを使った方がいい。フックはシングルのバーブレスを使うべき」的なことを諭されました。

その人から見たら僕のタックルがライトに見えたのでしょう。
この場合、僕の認識には2つの可能性があります。

(1)ヘビータックルの必要がないと思っている(ナマズ釣りはライトタックルでいいと思っている)
(2)そもそもこのタックルがライトだと思っていない(僕なりに充分なタックルだと思っている)


簡単にいうと(1)の人はヘビータックルの重要性を知らない人
(2)はヘビータックルの重要性を知っている人という違いがあります。

僕は(2)でした。

しかし釣り場で自分のスタイルを他人に押し付ける人は(1)を前提にしているように感じます。

問題解決の手法の初歩ですが、(1)と(2)は解決策が異なります
ですが、他人への諭し方はワンパターン(特に1ね)のように思います。
それじゃモメるわけですよね。

ちなみにその人は押し付けではなくて提案だと言っていましたが、僕には押し付けだと感じました
コミュニケーションというのは自分がどう伝えたかよりも、相手にどう伝わったかが重要だと僕は思います。

その人はPE5号(くらい)のラインにシングルのバーブレスフックを2本付けていましたが、仮にその人に対して別の釣り人が、「そのラインじゃ細すぎる。PE10号にフックは1本で釣るべきだ」とスタイルを提案されたら、その釣り人はそのスタイルを受け入れるのでしょうか?
僕はほとんどの人が受け入れないと思います。(少なくともその場では)

きっと、ライン強度はPE5号で充分であることであったり、フックはシングルであれば2本でも魚への影響は少ないことを主張するのではないでしょうか?

そうなるとあとはもう聖戦(ジハード)しかないですよね。


同じようなことはバス釣りでもあります。

僕はラインブレイクは悪いことだと認識していますが、だからといってラインをメチャクチャ太くすることには抵抗があります。

例えば10号のラインを使ったらラインブレイクはゼロに近付くかもしれませんが、明らかに釣りがしにくくなりますし、釣果も落ちると思います。

釣りやすさとライン強度の妥協点をどこに持っていくか。

この考え方は産卵期の釣りについても一緒です。


それは人それぞれの考え方があって、考えがある以上は尊重したいと思います。
もちろん考えがない人やそのことを知らない人(いわゆる初心者)にはどんどんと教えてあげた方がいいと思いますが。

階層を上げれば、"結局のところはみんな魚を釣りたい釣り人"です。
"釣りという魚をいじめながらもいたわる遊び(村上晴彦さんの言葉)"に携わっているのであれば、その魚を狙う別の釣り人の思想も尊重できないものかと思っています。


自分のスタイルを主張することが悪いとは思いません。
むしろ色々なスタイルやこだわりを知りたいです。

ですが、それを相手に押し付ける、相手の考えに介入するのはNGだというのが僕の考えです。
関連記事