ギド・ヒブドン氏の記憶

ueda

2018年03月15日 06:00

バスフィッシング界の大御所、ギド・ヒブドン(Guido Hibdon)が3月10日に大腸がんで亡くなられました。
72歳でした。



Guido Hibdon dies(BASSMASTER)


僕がバスフィッシングを始めた中学二年生(28年前)がちょうどギドの全盛期と重なることもあり、雑誌(TACKLE BOX誌)やカタログで彼の姿をよく見かけました。
ギドヒブドンとは会ったことはありませんが、当時ダイワのワークスチームである「TEAM DAIWA」に所属していたのが強く記憶に残っています。
上記の写真の右の胸にも「TEAM DAIWA」のワッペンが写っていますね。

ギド・ヒブドンというとギドバグ、ギドズリンガーやG-2といったワームが有名ですが、僕はチームダイワのロッドの印象が強いです。

当時のチームダイワは日米の合同チームでしたが、ロッドのアメリカチームのメンバーが記されてたものだけでした。
日本チームも故・西山徹さん、下野正希さんや宮本英彦さんらの大御所が所属していたんですけどね…。
当時のバスフィッシング界に日米間でそれだけのギャップがあったということでしょう。

そのアメリカチームに所属していたのは下記の6人。

ギド・ヒブドン(フィネス)
ラリー・ニクソン(ワーミング)
リック・クラン(クランキング)
ジョージ・コクラン(トップウォーター/ミノーイング)
デニー・ブラウワー(フィリッピング/ピッチング)
ビル・ダンス(スピナーベイト)

それぞれ右のようなロッドカテゴリが割り振られていました。
ギドは体が大きいので豪快な釣りをするのかと思いきや、スプリットショットリグなどの繊細な釣りを得意とするのが逆にカッコよかったです。

ギドモデルは数本ありましたが、象徴的なモデルはTD-66T-1FSでした。

長さ:6'6"のテレスコピック(バットジョイント)
パワー:1(ウルトラライト)
テーパー:F(ファスト)

当時のラインナップからいま1本選べといわれたら間違いなくこのモデルを選びますが、当時15歳(中3)の僕はラリー・ニクソンモデルのTD-602-2RBを選びました。
初代チームダイワのロッドはブランクからグリップまで黒で統一されたデザインに、バットに入ったパワーメッシュのダイヤモンドクロスが格好良かったです。

このロッドにジウイアーロデザインのTD-1Hiを乗せると最高に格好良かったです。
この初代チームダイワシリーズはロッドとリールをセットでデザインした最初のタックルではないでしょうか。
(仮に最初でなかったとしてもここまでの完成度でデザインされたものはなかったと思います)


ちなみに写真の右に写っているのは息子のディオン・ヒブドンは当時TACKLE BOX誌で親の七光りで実力が伴わない…といった残念な扱いを受けていましたが、上記の記事を読むと1997年にバスマスタークラシックを勝っていて、親子でバスマスタークラシックを制覇した唯一の家族らしいです。

TB誌の残念な扱いも叱咤激励を含めてのことだとは思いますが、そんなディオンがメジャータイトルホルダーになっていることを嬉しく思いました。
一番嬉しかったのはお父さんのギドでしょうね〜

琵琶湖のペア大会に息子さんと出ていた下野正希さんも「息子と一緒に表彰台に上がれたのが本当にうれしい」とインタビューで語っていました。


記憶を辿ればまだ思い出が出てきそうですが、今日のところはこの辺で。

アメリカのみならず日本のバスフィッシングを盛り上げてくれた偉大なギド・ヒブドン氏に哀悼の意を表します。

ありがとうございました。
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