北海道遠征

ueda

2018年04月21日 06:00

唐突ですが、今から北海道に向かいます。
仕事ではなくてプライベート(一応1割くらい仕事)なのですが、残念ながら一泊二日の弾丸ツアー。
時間的な余裕がないこともあって釣りはナシで、今回は鉄道を満喫してきます。

最大の目的地は夕張。
ご存知のように夕張市は巨額の赤字(353億円)をかかえて財政破綻しました。

夕張市の市税がたった年間8億円しかない中で、年間26億円の返済を11年続けています。
(市税以外にも地方交付金などの収入があります)
ここまでは予定通り(満額)返済しているので、このままいけば9年後の2027年の3月に完済予定です。

借金時計(夕張市)

ちなみに夕張市の鈴木市長は37歳と非常に若く、元々は東京都庁の職員です。
最初は都庁から夕張市に派遣された身でしたが、2010年に都庁を退職し、市長選に出馬。
30歳で夕張市長に当選し、今は二期目です。

市長の給与を70%カット(月給は86.2万円から25.9万円へダウン)を筆頭に徹底的なコストダウンを実施し、見事に再建計画を推し進めています。
しかしその副作用も大きく、若い世代を中心に人口が3割も減ってしまいました。

このままいくと本当に先細りになってしまうため、再建計画の残りの10年は攻めに転じると公表しています。

その打ち手の一つがJR北海道の石勝線(夕張支線)の廃線です。
夕張支線(新夕張-夕張)はJR北海道で二番目に営業係数の低い路線で、100円を稼ぐために1,681円の経費がかかっています。

現在5往復の夕張支線を廃止し、10往復程度の代替バスに運行することで新しい市内交通の構築を目指すようです。

鉄道ファンとしては廃止は非常に残念ですが、その理念には非常に共感できるので複雑な気分です。
正式に来年(2019年)3月末での廃線が決定したので、その夕張支線に乗りにいくのが最大の目的。

また、鈴木市長はその攻めへの転換として夕張に人を呼びたいと声を高めています。
もちろん減少に歯止めをかけたい、人口を増やしたいというのが一番だと思いますが、それには観光客を呼びたいという側面も含まれているはずです。

なので、その夕張市と鈴木市長を応援すべく夕張に行きたいという思いもあります。

僕の好きな六角精児さんが出演しているNHK BSプレミアムの呑み鉄本線・日本旅で夕張を訪れていてその内容が素敵だったことも大きな後押しになりました。

六角精児の呑み鉄本線・日本旅 - NHK - NHKオンライン

鉄道ファンには「乗り鉄」「撮り鉄」「音鉄」など色々な楽しみかがありますが、「呑み鉄」という六角精児さんが開拓した新ジャンルを味わって来たいと思います。





まぁ、以前から同じようなことをやっていましたが…
また夕張だけでなく、JR北海道で最も営業効率の悪い札沼線の北海道医療大学-新十津川も訪れたいと計画しています。

札沼線の末端部分にあたる浦臼-新十津川間はなんと列車が1日1往復しかなく、始発列車が最終列車という日本イチ過疎なダイヤです。
しかも朝イチの列車が終点の新十津川駅に到着して30分後に発車してしまうので、通勤や通学にも使うことができません。

ここも近い将来に廃止されると思うので、こちらも乗っておきたいところです。
(むしろいま走っている方が不思議…)

ただ街としては観光資源化を狙っているようで、観光の案内所として活用するそうです。

新十津川駅に観光案内拠点 町職員常駐へ 32年ぶり「有人駅」に(北海道新聞)

残念ながら僕が行く6日後からですが…


といった感じで鉄道がメインですが、もちろん北海道の美味しいものも食べてきます。

往復の飛行機はLCCのバニラエア。



値段はジェットスターの方が安かったのですが、成田発の時間が早すぎて川崎市民としては使い勝手がイマイチでした。

現地の模様はANNEXで更新するつもりなので、ぜひそちらも見てもらえるとうれしいです。

M'EX ANNEX
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