休日おでかけパスで房総半島へ

ueda

2020年03月09日 06:00

今週末は『週末パス』というきっぷを使って東北〜北信越を回る1泊2日の乗り鉄旅に出かける予定でした。
『週末パス』はJR東日本の北東北以外のエリアとそのエリア内の地方私鉄が週末の2日間乗り放題で8,880円という魅力的なきっぷです。
『青春18きっぷ』と違い、特急券を購入すればJR東日本の新幹線や特急にも乗車可能です。
(東急、西武などの首都圏の大手私鉄は乗れません)

週末パス(JR東日本>おトクなきっぷ)

しかし新型コロナウイルスがまだ拡大傾向にあるので、万が一感染した際のリスクを考えると宿泊を伴う旅行はしない方がよいと判断し、キャンセルしました。

『週末パス』は利用当日の購入がNGなので、すでにきっぷ購入済みでした。
しかし新型コロナウイルスの影響による旅行の取りやめという理由であれば、払い戻し手数料は無料になりました。
(本来は220円の手数料が必要)

かといってどこにも出かけないのももったいないので、同じJR東日本の『休日おでかけパス』を使い千葉方面の日帰り乗り鉄旅に出かけました。
『休日おでかけパス』は関東近郊のJR線(りんかい線、東京モノレールを含む)が1日乗り放題になる2,720円のきっぷです。
『青春18きっぷ』の1日分よりは割高ですが、こちらも特急券を購入すれば新幹線や特急にも乗車可能というのが大きな魅力です。

休日おでかけパス(JR東日本>おトクなきっぷ)

僕の関東近郊のJR線の未乗区間は下記の通り。

・総武本線:千葉-銚子
・成田線:成田-松岸
・鹿島線:香取-鹿島サッカースタジアム
・久留里線:木更津-上総亀山
・東金線:大網-成東
・武蔵野線:東川口-新松戸
・川越線:川越-高麗川
・青梅線:福生-奥多摩
・五日市線:拝島-武蔵五日市
・横須賀線:横須賀-久里浜
・相模線:茅ヶ崎-橋本
今回のターゲットは久留里線と東金線です。


◆武蔵小杉→木更津(総武快速線・内房線)

武蔵小杉10:36→木更津12:23

まずは武蔵溝ノ口駅で、先の『週末パス』の払い戻しと『休日おでかけパス』の購入。
そのまま南武線で武蔵小杉へ。
武蔵小杉からは君津行きの総武快速線に乗車。
総武快速線には内房線以外にも成田空港行き、外房線の上総一ノ宮行きや千葉止まりと行き先が混在していますが、うまくタイミングを合わせると木更津まで一本で行けます。



武蔵小杉から木更津までは2時間弱。
JREポイントをグリーン券に変更して快適なグリーン車で木更津まで向かいます。

休日でも武蔵小杉でもそこそこの乗車率になっているグリーン車ですが、今日はガラガラ。



東京でようやく人が乗ってきましたが、それでも乗車率は4割程度で、2席とも空いているところもいくつかありました。

午前中からハイボールを飲みながら車両の揺れに身を任せます。
ただ酔っ払いすぎてももったいないので、自宅から氷を入れたマイボトルと炭酸水を持参し、アルコール度数を下げて飲んでました。



車内では持参したMacBook Proでこのブログの下書きやブログの移行作業をしていました。
木更津へは定刻通りに到着。



久留里線の発車までは30分弱時間があるので、駅前のお弁当屋さん吟米亭 浜屋に向かいます。

秘密のケンミンSHOWで取り上げられた「浜屋のバー弁」・「としまや弁当のチャー弁」ってどんな弁当!?

購入したのはバー弁こと「バーベキュー弁当」(590円)。



ケンミンショーで知っていつかは食べたいと思っていたお弁当です。

木更津駅のNewdaysでも売っていましたが、そちらはお肉の枚数の多い「特製バーベキュー弁当」だけの取り扱いのようでした。
僕は普通のバー弁を購入し再び駅に戻ります。


◆木更津→上総亀山(久留里線)

木更津13:01→上総亀山14:11

久留里線は途中の久留里駅まではそこそこの本数がありますが、終点の上総亀山まで行くのは1日8本だけ。
特に日中は5時間ほど運行がない時間帯があります。



乗車したのは各車両10名程度。
ロングシートの端が埋まり切らないくらいの乗車率でした。



パッと見では一般客が2割、残りは「青春18きっぷ」を使った鉄道ファンだと思われる客層。

久留里線はほぼ全線を小櫃川と並行して走ります。
小櫃川の上流はブラックバス釣りで有名な亀山湖。
途中の小櫃川でもアルミボートを浮かべているアングラーの姿がありました。
亀山ダムも一度バス釣りしてみたい湖の一つです。

列車は1時間超で終点の上総亀山駅に到着。



折り返しの15分間を使って駅周辺をちょっと散策。
レールエンドの1本だけ桜が綺麗に咲いていたのが印象的でした。




当初久留里線は上総亀山が終点ではなく、外房線の安房鴨川まで延伸する予定でした。
その願いが叶わず、ここでレールが途切れていることを考えると、無念さのような感情を覚えます。
◆上総亀山→木更津(久留里線)

上総亀山14:26→木更津15:35

折り返しの列車の乗車率も先と同じくらい。
というか上総亀山まで乗ってきた乗客のほとんどが折り返しの列車に乗車しています。

確かにこの次の列車は3時間後なので、時間をつぶすには厳しい時間です。

駅の案内に亀山ダムへは0.8kmとの記載があったので、パックロッドを持ってサクッと釣りをするにはいい距離と時間かもしれません。
亀山ダムへ久留里線で釣りに来る人はほとんどいないでしょうけど、パックロッドがあれば旅に釣りを付属させるという楽しみ方も可能になります。


帰りの車内で先ほど買った「バーベキュー弁当」を食べます。
購入時に出きたてを出してくれたおかげで、この時点でもまだ温かさが残っていました。



バー弁は甘辛いタレが豚肉だけでなくご飯にも掛かっていて、想像以上に美味しく食べられました。

炭火で焼かれた豚肉も香ばしくて美味しいのですが、それ以上にタレとご飯が美味しく感じたのが印象的です。
バー弁は東京駅の「駅弁屋 祭」でも売っているらしいので、また買ってみたいなと思えるお弁当でした。


◆木更津→成東(内房線・外房線・東金線)

木更津15:46→蘇我16:17
蘇我16:33→大網16:51
大網17:17→成東17:34

久留里線を乗りつぶした後は次のターゲットの東金線に向かいます。

木更津からの内房線は横須賀線直通の列車でした。
このまま乗っていれば武蔵小杉まで戻れるのですが、あえて蘇我で降りて外房線で大網に向かいます。



大網からは未乗の東金線に乗車。



東金線は大網と成東を入れても5駅しかないのであっとういう間に全線完乗です。


◆成東→東京(総武本線)

特急「しおさい12号」成東17:23→東京18:29

まだ時間に余裕があったので、銚子まで行って総武本線を全線やっつけようかという考えも浮かびましたが、暗くなってから乗っても魅力が半減すること、そもそも「休日おでかけパス」のエリア外であることから素直に東京方面に戻ることに。

先述のように「休日おでかけパス」は「青春18きっぷ」と違って特急券を購入すれば特急列車にも乗ることができます、
成東駅で自由席特急券(950円)を購入し、「しおさい」で帰ります。



千葉方面に仕事で行くときに「わかしお」として乗る機会のある255系でした。



こちらも新型コロナウイルスの影響か自由席は空席が目立ちました。



列車は定刻通りに東京駅に到着。

ここからは大手町に出て半蔵門線に乗るのが自宅への最短ルートなのですが、せっかくのフリーきっぷを生かすためにさらに寄り道。
そちらについてはまた別の記事でアップします。

東京駅にはまもなく運転開始する「サフィール踊り子」が止まっていて、何人かが撮影していました。



泊まりでの乗り鉄旅に出かけられなかったのは残念でしたが、急に思い立ったにしては満足度の高い旅になりました。
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