MIDNIGHT EXPRESS

元日から琵琶湖に釣りに行ってきました。

「釣れたら誰にメールを送りつけようかな」とか「いかに感じ悪くブログを更新するか」といった邪な考えを釣り場に持ち込んでしまったからか、見事に返り討ちを喰らってきました。
今年も琵琶湖は一筋縄では攻略できなさそうです。


自宅を出発したのは1日の19時過ぎ。
「元日から釣りに行くのってどうよ？」とも思いましたが、三が日を逃すと次の3連休も含めて確実にフリーになりそうな日が見当たりません。

"気候が良さげな（釣れそうな）日に釣りに行ける"ように調整するのではなくて、"自分が行ける日にいかに釣るか"のスキルを上げた方が僕の場合は堅実そうです。

名神、北陸道と走り、湖北に到着したのが21時ちょっと前。
北陸道に入ってからは３℃を下回ると表示されるクルマのアイスアラートが出っぱなしでした。
また途中の工場の煙突から出る煙もいい感じで上に伸びていたので何となく釣れそうな気になります。


今回選んだポイントは５箇所。
一番遠いポイントに入りそこから順に戻りながら釣りを展開する作戦です。

ですが、一般道を走りながら「あのポイントはいたら食うはずだから数キャストだけしていこう」「あのポイントはバッティングする可能性が高いから、他の釣り人がいるかいないかだけでも見ていこう」といった思いつきで自分の戦略が見事にブレます。
で、結局入ったポイントは２番目に近い広大なポイント（苦笑）

「何となく釣れそうだから」という理由で入ったのですが、僕はこういった右脳的な選択は苦手です。
僕はどちらかというと理詰めで選ぶ左脳的なロジカルな選択が好みです。


持ってきたタックルはベイトタックル１本（フレイム664 と I'ZE TD-Z）にプラグ10個ほど。
お気楽釣行を気取っていますが、直前にリールには注油、ラインは新品＆ラインコート、ルアーは全部新品のバーブレスフックに交換済みです。

誰もいない浜に何となく一礼してポイントまで歩きます。
民家からは離れたポイントなのですが、遠くに人家の明かりが見えるのでそんなに心細さはありません。（基本的にビビりなんです）


誰もいない浜で釣りをするのは本当に気持ちいいです。
ここは過去にフローター＆魚探でポイント調査済なので、水中にあるかけ上がりを意識しながらミノーをスローに引きます。

この時期は基本的にただ引きをするのですが、そのスローリトリーブにも人によって違いがあります。
10月に「パックロッドなめたらあかんぜ」でゴッキーさんとご一緒した際に「もっとスローに引いた方がいいかもしれませんよ」とアドバイスをもらってから意識するようになりました。
最初は「そんなにゆっくり巻いてはルアーがアクションしないのでは？」という疑問もありましたが、今はよりスローに巻く方がこの手の効果的だと考えるようになりました。


ちょっと脱線しますが、冬のおかっぱりで岸際のデカバスを狙う釣りにはこのミノーでの釣り以外にジグヘッドを使った名古屋釣法があります。
この２つの釣りの共通点は非常に多いと思っています。

名古屋釣法ではハンドルを一回転するのに数秒〜10秒くらい掛けることもあります。
ジグヘッドとミノーという違いはあれど、そのくらいのスピードでルアーを動かしても魚へ訴えるものはあるはずです。
というか、名古屋釣法はルアーを動かさないように動かすとも聞きますので、何らかの水を押す力があれば十分なんだと僕は思います。

ジグヘッドの場合はナイロンラインの重さでジグヘッドを動かすことをイメージしていますが、ミノーの場合はそうはいきません。（特にベイトタックルですし）
なので、この釣りをやるときはスプールにラインがふかふかに巻かれるくらいのスピードを一つの目安にしています。
（またやり始めて日が浅いですし、圧倒的な結果が出ているわけでもないので戯れ言として流してくださいw）

このポイントは30分で切り上げるつもりでしたが、スローリトリーブで『1キャストしたら5歩横に移動する釣法』をしていたら狙いたい場所を1回撃つだけで1時間ほどかかってしまいました。
帰り道はもう少し深度の深いミノーに換えてテンポよく撃ちましたが、残念ながらノーバイト。

次のポイントは比較的人気のあるピンなポイント。
先行者の陰が見えなかったので、「しめた！」と釣りを開始しますが、遠くで人の話し声が聞こえます。
最初は散歩している人かなとも思いましたが、その距離が変わらないのでどうやら釣り人のようです。

この辺りで釣りをするなら間違いなく目の前のポイントは撃っているはずなので、ここは15分で切り上げ。

近くにもう１つポイントがありますが、ここは人の有無だけをチェックしてスルー。
とりあえず自宅から一番遠いポイントに入りました。

ここは比較的人家に近いポイントなので、駅の駐車場にクルマをとめて歩いてポイントまでアプローチしました。
ピンポイントが並ぶポイントなのでこの日では唯一ランガンしながら撃ちますが、ここも反応なし。
流れ込みもチェックしましたが、ワカサギの姿はまだありませんでした。


続いては今日の１つ目の本命ポイント。
このポイントに着いた時点で24時を回っていました。

ここは昔からよく知っているポイントなのですが、地形が大きく変化していました。
近くに川があるので見た目の地形の変化はよくあるのですが、水の中への影響もありそうな感じでした。

ここは"いたら食う"というよりも、"魚が入っているのを待つ"といった要素が大きいポイントなので、腰を据えてキャストを繰り返します。
このときばかりは無心になっていたというか、ひたすら星空を見ながらキャスト＆リトリーブしていました。
南の空を眺めていると5〜10分に１回くらい流れ星が見えました。

そしてキャストを繰り返すこと１時間。
投げていたワンダーに待望の2012年初アタリ。
ロッド全体を使ってフッキングするようにティップをあまり動かさずにストロークの大きなアワセを入れます。

バットがズンと止まり、遠くで魚が首を振る……ことなくアッサリと寄ってきます。

この時点でバスじゃないことは把握済み。
かといって最初の魚をバラすのはイヤなので、丁寧かつ強引にランディング。



▲予想通りハスでした


「ポイントを荒らしてしまったか？」という懸念もありましたが、「魚が入ってきた」「何らかのカタチで食い気が起った」と前向きに捉えてキープキャスティング。
しかしその後の30分はノーバイト。
ここでもう少し粘ろうかとも思いましたが、ひざ下まで水の中に入って地形をチェックして最後のポイントへ。

最後のポイントも本命ポイント。
ここではウェーダーに履き替えて超本気な格好でポイントへ。

かなり手前から慎重に歩いて、さらに慎重に水の中へ。
「膝の上くらいまで水に入ってから、あの辺りまでキャスト…」なんて考えていましたが、水面はまだまだ膝の下。
減水しているのかと思い、慌てて琵琶湖河川事務所のHPをチェックしたところ−10cmと普通の水位。
このポイントはハードボトムなので、こんな短期間で地形が変わることも考えにくいですし、僕の思い違いかもしれません。

しかし、「今ルアーを通しているあの辺りもシャローなのでは？」なんていう邪念が浮かんできてしまいます。
実際はシャローでもタイミングが合えば食ってくるはずなのですが、邪念が邪魔というか実際はどうなのかを確認したい欲求の方が大きくなってきました。

「あと20投してノーバイトだったら釣りをやめて現場調査をしよう」と決めて、無事に何事もなく20キャストを完投
タックルとバッグを岸に置いて、深夜3時くらいに湖底をライトで照らしながら水の中を歩くという奇行を堪能し、初釣りはハス１匹で撤収。

奇行の結果ですが、かけ上がりが以前よりも遠くなっていたように感じますが、実際のところはどうなんでしょうね。


こんな釣果なんで、釣行記を書くのをやめようかとも（≒釣行を闇に葬る）思いましたが、途中のSAで携帯から釣りに行った証拠を投稿。
そして本日スタバでドヤりながらMacBook Airで釣行記を書きなぐっている次第です。

来週からまたグロービス（ビジネススクール）に通うので、3月まではなかなか時間が取れなくなりそうですが、春が来るまでにバスに出会えるように釣りをスケジュール調整を頑張ります。

ということで、今年も私本人と当ブログをよろしくお願いいたします。