2006年02月09日
ディーゼル=エコロジー&エコノミー

確かにディーゼルエンジンは最新技術が投入されており、我々日本人が持っているイメージとは大きくかけ離れた性能を手にしているといってもいいでしょう。
今月号の「MEN'S EX」でもこんな特集がされていました。
「“ディーゼル=エコカー”は欧州の常識です!」
確かにその通りで、使い方(高速走行など)によってはハイブリッド車よりも高燃費をたたき出したりもします。
そもそも欧州と日本では環境の意識が大きく異なっています。
欧州の意識:CO2削減>>>NOx削減
日本の意識:CO2削減<<<NOx削減
日本意識がNOx(窒素酸化物)にいっているのは石原慎太郎さんのパフォーマンスによるところが大きいのではないかと思っています。
ただ日本も京都議定書による温室効果ガス削減の意識が強まっていますから、ディーゼルが見直されていく傾向にあるでしょう。
エンジン性能もガソリン車とほとんど変わらないところまできています。
ブラインドで乗ったらディーゼルと気付かないだろうとまでいわれています。
実際プジョーは来年のル・マン24時間耐久レースにディーゼルエンジン車でエントリーして優勝を目指すと宣言していますしね。
メルセデス・ベンツはモーターショーで公言したように、今年の秋にEクラスにディーゼルエンジン車を日本市場に投入します。
ここでもCクラスではなくてEクラスというのがポイント。
燃費などを考えればコンパクトなCクラスやAクラスを投入する方がメリットがハッキリするのですが、メルセデスはあえて大きなEクラスに投入することで『我々はクラスにとらわれず環境を意識している(し、そういう人に乗って欲しい)』というメッセージを発信しているのだと思います。
近い将来、ガソリンスタンドではセダンに軽油を給油するのがステータスになっているかもね。
ちなみに欧州では新車の約45%がディーゼル車。
メルセデス・ベンツやBMWにいたっては約70%がディーゼル車です。
どうです、最新のディーゼル車に乗りたくなってきたでしょ?
メルセデスの仕掛けに踊らされているようでちょっと悔しいけどね。