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2013年06月06日

ツレがうつになりまして。

ツレがうつになりまして。
▲30分で読めました


漫画を原作としてドラマだけでなく映画にもなった「ツレうつ」こと「ツレがうつになりまして。」を読みました。

先日の「夜と霧」を勧めてくれたBARの常連さんに借りたのですが、面白くて一気に読み終えてしまいました。


この作品は自称スーパーサラリーマンの旦那さんがうつ病にかかってしまい、それを奥さん(作者)と一緒に明るく立ち向かうというストーリーです。


◆ツレさん(旦那さん)がうつになってしまったきっかけ

◆てんさん(奥さん)のうつ病に対する認識



僕はこの2点に多いに共感しました。



なぜか?

実は僕も似たような経験をしているからです。


このブログを通じて知り合った方でも何名かにはこの話をさせていただきました。

まぁ、堂々と話すことでもないですし、恥ずかしい経験なのですが、誰かの何かのヒントになったらうれしいな(どっかのブログの説明文みたいw)…ということでここに記しておきます(^^;


僕がうつっぽくなってしまったのは入社4年目。(なんと10年前!)
それまではそれなりに与えられた仕事をこなしていたのですが、同じグループで仕事をしていた業務職の人の寿退社に伴ってその人の分の仕事が丸っと降ってきました。
これまで2人でやっていた仕事を1人でやることになったわけです。

「うへぇ~、マジかよ」

と思ったのが正直なところですが、周囲からのある種の期待感も感じていました。

当時は仕事は全く好きではありませんでしたが、そういった期待を糧に「頑張ろう!」としばらくは残業を続けて業務をこなしていました。

しかし小さなミスが増えて、そのミスを消すのにまた時間が取られて、時間がないからルーティンの仕事でまたミスが…というような絵に書いたいうな悪循環に陥りました。


仕事のミスは伝票処理などでリカバリできますが、信頼はそんな簡単に戻りませんよね。

「前の担当者ならこういう風にしてくれたのに…」なんて話を聞くと胃がキリキリと痛みました。


月〜木は毎日23時過ぎまで会社にいて、金曜日は始発まで徹夜して一週間分のツケを清算。

土曜日の朝に帰宅してそのまま夕方までは睡眠を貪り、その日の夜だけは健全に過ごせました。

で、日曜日は「行きたくない。行きたくない」と思いつつも昼には会社に行き残った仕事をダラダラと処理する…。

そんな感じで仕事上は赤点ギリギリレベルですが、数ヶ月はなんとか回していました。


当時は20代半ばでしたので体力的には大丈夫でした。

しかし土日に自分のことをしなかった、つまりしっかりと遊ばなかったことで一週間という感覚が持てなくなりました。

つまり月曜日が一週間の始まりではなくて、前の週の8日目という感覚でしかなくなりました。

そこから心の崩壊が一気に加速したように思います。


そんな僕の経験とツレさん(旦那さん)の経緯が妙にシンクロしました。

そして、2つ目の共感ポイントである下記のイメージ。


>作者は、うつに対する知識として「精神的に弱い人がなる」「神経症のようなもの」というイメージを持っていた


これは僕も一緒でした。

自分は精神的に強いと思っていましたし、自分が神経症になるとは思ってもいませんでした。

きっと今の僕を知っている方も同じような印象を持ってくれている人の方が多いと思います。


でもそういう変な自信がある人にも病気は平等にやってくる…というかそういう人の方が掛かりやすいのかもしれません。


僕は初期段階では「自分がそんな病気になるなんてあり得ない。自分は精神的に強いんだ!」と思って(そう思いたくて)いました。

しかしミスが重なるようになると「自分がこんなミスをするのは病気のせいだ。病気でなければ上手くいくんだ!」という都合の良い思考に変わっていました。

都合いいですね。


それでも病院に行くのには抵抗がありました。

しかし週に1回以上電車を乗り過ごすようになったり、歩道を歩いていたのに気がついたら車道を歩いていてクルマにクラクションを鳴らされるということが続いて「これは本当にヤバい」とようやく病院に行く決心がつきました。

会社のトイレで吐いたりとかもほぼ日常。

さすがに「死にたい」なんて気持ちは1mmもありませんでしたが、ホームに立っていると仕事がイヤになって自殺する人の気持ちがちょっとはわかるようになっていました。



調子が悪くなってから8ヶ月経過したところでようやく病院へ。

診断結果は自律神経がおかしいと。
この結果を見て病気で残念という気持ちと、仕事のミスは自分がダメなのではなくて病気のせいなんだとホッとしたのと両方が入り交じったなんともいえない感覚でした。

勇気を持って当時の上司に「こういう理由(うつ病)で休ませて欲しい」と診断書を手に告白したのですが、その上司からは「いいか。病は気からだ。まず仕事を落ち着かせろ。休むのはそれから考えろ」と言われて、心がプツンと切れたことを鮮明に覚えています。


病は気からというのも間違っていないと思います。

でもうつ病は気が病なんですよね。



その一言をきっかけに転職活動を始めました。

転職エージェントの紹介で内定一歩手前まで進んでいたのですが、社内制度を使って上手く異動することができたので、会社を変えることもなく今があります。

結局その一歩手前だった会社はその1年後に民事再生してYahoo!の子会社になっていましたビックリ


そういう意味では昨日の本田圭祐じゃないですけど、"僕はもっているな"と思います。


今の仕事は大変だけどやりがいがありますし、仕事を頑張れる分、遊びも真剣になれます。

それに社内に尊敬できる人も複数いるので本当に異動してよかったなと思います。
そして今の会社は本当にいい会社だなともようやく思えるようになりました。
(さすがに自律神経を壊してよかったなとは思えませんし、前の部署には絶対に戻りたくないですが)

おかげさまで今はそんな過去があったとは思えないくらいに元気です。

というか異動したら覚えなければいけないこと、見習わなければいけないことがたくさんあって、そういった心の悩みは直ぐになくなりました。



ということで、皆さん仕事も程々に。

また自律神経を壊しちゃっても環境を変えることでリカバリできますので、take it easy の精神でいきましょう!

『ツレうつ』も機会があったらぜひ読んでみて下さい(^^)






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この記事へのコメント
こんにちは。

うちの職場で同じような思いだった同僚を支えてあげられなかった経験があります。
この記事でもらえた気付きがこれからのことに役立てられそうです。
ありがとうございます。
Posted by yaeiking at 2013年06月09日 15:03
>yaeikingさん

こんにちは。
先日はありがとうございました。

当時のことは良い思い出とはいえませんが、こうやって普通に話せるようになって本当によかったと思います。

ブログ本文にも書きましたが、プリウスの話のように何かのヒントになったらうれしいです。笑
Posted by ueda at 2013年06月10日 20:26
 
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