MIDNIGHT EXPRESS

今年も鮭釣りに行ってきました。
名古屋から片道600kmと決して近くはない距離ですが、そんなことは全く気にもならないくらいのステキな時間を過ごしてきました。

どこまで文章にして伝えることができるかが実に不安であり不確定ですが、あの楽しさが伝えられるように頑張って文章にしますので、おつき合いよろしくお願いします。


鮭釣りの初体験は去年の11月初旬。
そのときは番長さんとSATOさんの３名での参戦でした。

そのときに釣れた鮭は４匹だったのですが、それはもう何もかもが想像以上の思い出深い釣りでした。


その体験から早一年。
実はその一年前のそのときに今回の釣行計画は始まっていました。

「来年はもっと多くの人と一緒に行こう！」とか「○○のルアーでも狙ってみよう」とかですけどね（＾＾；

現実的に動き始めたのは当選通知が届いた９月を過ぎたところから。

当初は夜行バスと在来線を使って福島入りする予定だったのですが、色々な効率を考えてじゅんさんと一緒にクルマで行くことに。
確かに移動は大変ですが、道中に色々な話ができることはものすごく大きな楽しみでもあります。

そんな釣ること以外の楽しみがたくさんあることもあって、釣りの準備にはなかなか手が付きませんでした。
出発の２日前の休日を活用してラインをPEに巻き替えたり、釣具屋さんにDコンを買いに走ったり。
そんな感じで慌てて準備した鮭釣り用のタックルは昨年と全く同じ２本です。

ベイト：ダイワ シーホーク８０LB ＋ シマノ メタニウムMgDC７ ＋ 東レ シーバスPE 1.5号（20lb）
スピニング：ダイワ HL-Z 742MFS 震斬 ＋ ダイワ 04セルテート2500Rカスタム ＋ おおの オリジナルナイロン４号（20lb）

これにシングルフックに交換したディープコンタクト、ドリフトトゥィッチャーの本流トラウト用のミノーにシーバス用のミノーやバイブレーションを少々加えて準備完了。

もちろんウェーダーやペンチ等のタックル類も持っていっていますが、純粋な釣りの道具としてはバス釣りよりもよっぽどシンプルです。


じゅんさんとはAM3時に自宅で待ち合わせしていたのですが、前日の帰宅が遅くなってしまいベッドに入ったのは24時過ぎ。

しかし、興奮して寝つけません（笑）
最後はちょっとだけアルコールの力を借りて、無理矢理に寝ました。

目覚めはAM2時。
アルコールを入れた割りにはスパッと起きることができました。

身支度をして、忘れ物の確認をして、3時過ぎには200km超の道のりをやってきてくれたじゅんさんと合流。
名古屋高速を経て、深夜割引が適用されるAM3時台に名古屋南ICから伊勢湾岸道に乗ることができました。


じゅんさんとの車内はとにかく楽しい空間。
途中の浜名湖SAで運転を交代しましたが、昨夜寝ていないはずのじゅんさんが会話に付き合ってくれたので、SATOさんの待つ東京まではあっという間に到着することができました。
（それでも6時間弱は掛かりましたけどね）

首都高を降りた際にちょうど通勤時間帯の東京オフィスのすぐ側を通ったのですが、なんだか不思議な感じでした。

帰り道にじゅんさんとも話したんですけど、会社帰りの駅のホームで僕の待つ通勤列車ではなく、遠く九州の行き先を掲げたブルートレインが入線してきたときと同じような感覚になりました。
あのときは悔しがる方でしたが、今回は立場が逆転しています。
とはいっても街行く通勤客から僕らがどこに向かっているのかは知る由がありませんが・・。



■初めて間近で見ました


SATOさん＆姫様と無事に合流したあとはクルマを乗り替えて、一路北上します。
道中は寝かせてもらったので、隅田川沿いから見えたスカイツリーぐらいしか記憶にありませんけど・・・。


そして名古屋を発ってから11時間。
いよいよ福島の番長小屋に到着です。

伊丹から先に飛行機で福島入りしていたひでっちさんとは名駅でランチをした二週間振り。
番長さんとは昨年の鮭釣り以来なので、丸っと一年振りです。

初めてお会いしたのは二年半前なのですが、こんなに間隔が空いたのは初めてです。

しかしそこまでに築いてきた関係がとても深い（と僕は思っています）ので、瞬間的に一年前と同じ空気感に戻ることができました。

学生時代を一緒に過ごした友人であればこうなることも容易に理解できますが、御存じのように僕の番長さんとの出会いはインターネットであり、この日までに会った回数はたったの12回（日数はもうちょっと多い）です。

そう考えると関係を構築するのに大切なことは単純な年月ではなくて、お互いの価値観の尊重であり、相手の理解することの深度であると僕は思います。


再会にテンションは一気に高まりましたが、昨年と同様に川の様子を見に行くことにしました。
事前情報では海水温が例年よりも高いため、鮭の遡上が遅れており、またその絶対数も少ないとのこと。
それは名古屋のニュース番組でもいっていたので、木戸川だけのことではなくて、全国的なことなのでしょう。

そんな背景もあり川の様子が大変気になっていましたが、漁協の人たちが上げていた網を見せてもらうと、僕には十分の量に見える鮭が入っていましたし、昨年は見ることのできなかった90cm級の鮭の姿もありました。
余談ですが、そこには巨大な70cm・2kg級のマルタウグイの姿も…あのサイズならオーシャングリップを持っていかれるのも納得です（笑）


川の様子を見たあとは番長小屋で一息入れさせていただいて、夕食と温泉でリラックス。

再び番長小屋に戻ったあとは、みんなで車座になって釣り談義。
魅力的な人間が集まっているわけですから、そのシナジーとなる会話が面白くないはずがありません。

明日の鮭釣りのこと、去年の鮭釣りのこと。
はたまた過去2年の琵琶湖釣行について4時間くらいしゃべり倒したように思います。


そこまでの盛り上がりをみせつつも、翌朝のことが気になるのも事実。
番長さんの「明日も早いしそろそろ寝ましょうか？」との提案には誰も逆らわず、消灯後に即座に寝息が響き始めたことに思わず笑ってしまいましたが、僕もその数分後には眠りに落ちていました。


翌日は5時のアラームで全員がビシッと起床。

「いよいよこのときが来たな」というじゅんさんの何気ない一言で気を引き締めて、5時半には番長小屋を出発。
名古屋の5時半はまだ真っ暗ですが、こっちはもう明るくなっていました。
こういった時差（といってもいいのか？）を感じると「遠くに来たな」とうれしくなります。

6時前には会場に到着し、タックルのセットをしたりウェーダーを履いたりしながら6:45の受付開始を待ちます。


長くなってきたので、実釣は次の記事で！