ナチュログ管理画面 バスフィッシング バスフィッシング 東海 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2018年09月01日

エステルラインはバス釣りに使えるのか?

アジングや管釣りといったライトゲームを中心にエステルラインの注目度が高まっています。

僕も管釣りで使ってみてメリットを感じることができたので、バス釣りでも使ってみました。
その結果、良い感触を得ることができたので、僕なりのインプレッションをまとめてみます。


エステルラインの特徴

エステルラインはナイロン、フロロとPEラインに続く、第4のラインです。

エステルとは素材名のポリエステルのことで、エステルラインの特徴として「低伸度であること」「強度が高いこと」と「比重が高いこと」の3点が挙げられます。

それぞれの特徴について掘り下げてみます。


特徴① 低伸度であること

伸度=ラインの伸びのことで、伸びの大きい順に並べると下記になります。

ナイロンライン >> フロロライン >>> エステルライン > PEライン

撚り糸であるPEラインはほとんど伸びがなく、100mで1-2m伸びるかどうかです。

エステルラインも瞬間的な負荷に対する伸びはほとんどありませんが、ナイロンやフロロと同じモノフィラメントラインなのでゆっくりと負荷をかけていくとPEラインよりは多少伸びますが、それでもほとんどないといってよいレベルです。
参考までにナイロンラインだと100mで20-30m以上伸びます。

伸びがないラインはそのまま感度の良いラインだといえます。
アタリを取って掛けていくような釣りでは、感度の高さは大きなメリットになりますよね。


ただ伸びがないことはデメリットにもなります。

瞬間的な負荷に対する伸びないので、アワセ切れが発生しやすくなります。
このデメリットはフロロやナイロンのリーダーを付けることと、ドラグ設定を弱くすることで解消可能です。


特徴② 強度が高いこと

エステルラインはPEラインほどではないものの、モノフィラメントラインの中では高い強度を持っています。
強度の高い順に並べると下記になります。

PEライン(8lb) >>>> エステルライン(2.5lb) > フロロライン(2lb) = ナイロンライン(2lb)
*強度は0.5号の直径で比較(PEとエステルは平均値を算出)

エステルラインはフロロ/ナイロンラインに比べて25%程度高い強度を持っているといえます。

強度が高いと使うラインを細くできます。
ラインを細くできると、(スピニングリール使用時に)ルアーの飛距離を出せたり、風や潮の流れの影響を受けにくくなるというメリットにつながります。


特徴③ 比重が高いこと

エステルラインの比重は1.38です。
比重の高い順に並べると下記になります。

フロロライン(1.78) >> エステルライン(1.38) >> ナイロンライン(1.14) >> 水(1.0) > PEライン(0.98)

フロロほどではないですが、重いラインといえます。
比重が高いと強度が高いことと同様に風や流れの影響が受けにくくなり、ルアーとロッドが一直線になりやすくなります。
(ただしフロロラインは巻き癖がつきやすいので、使い込んだラインだとなかなか一直線にはなりません)

それにより中層や底を狙う時にルアー操作がしやすかったり、アタリが取りやすくなるというメリットにつながります。


メリデメ整理

<メリット>
○感度が良い
○ルアーの飛距離を出せる
○風に強い
○ルアー操作がしやすい
○アタリが取りやすい
○リーダーを組む際のノットがPEよりも楽(摩擦系ノットでなくてもよい)
○PEよりも安い


<デメリット>
×リーダーを組む必要がある
×アワセ切れやキャスト切れのリスクが高い(鬼アワセNG)
×バックラッシュしやすい(スプールへのなじみが悪い)
×交換サイクルが早い
×細いラインしか設定がない(最大で0.8号)

実釣① 管釣り編

まずは管釣りで導入してみました。

初めて使ったのは昨年秋のすそのフィッシングパークです。
管釣りであれば魚とやり取りする回数も増えますし、すそのだったら大きな魚でのテストもできそうです。

また魚には申し訳ないのですが、ラインブレイクしてもバーブレスフック前提の管釣りなら自然にフックが外れたり、他の人に釣られる可能性が高いのではないかと思います。
人間の都合の良い解釈ですけどね。

関連記事:管釣り忘年会(すそのFP+御殿場ナイト) 17-11-18/すそのフィッシングパーク-管釣り


使ったエステルラインはラインシステムの鯵ING PET 0.3号(2.2lb)です。
これにフロロ1号(4lb)をリーダーとして組みました。

最初の魚でラインブレイクしてしまったので、エステルラインについて疑心暗鬼に陥りましたが、その後リーダーを丁寧に組み直したらラインブレイクはありませんでした。
その後わざとドラグを強めに設定し、ラインブレイクを覚悟した強引なやり取りをしてみましたが、全然問題ありませんでした。


すその釣行以降もFISH ON!王禅寺でエステルラインを使いました。
ラインを細くすることによる飛びの良さ(飛距離)と、遠くでもアタリが明確にわかるという2つの大きなメリットを体感できました。


実釣② バス釣り編

管釣りでの経験を踏まえてブラックバス釣りでも使ってみました。
場所はGWの琵琶湖。
南湖でのボート釣りです。

バス釣りでは04セルテート2000によつあみのチェルム アンバーコード S-PET 0.8号(4.4lb)を巻きました。
このラインを選んだ理由はスゴくシンプルで”ルアー用のエステルラインで最も太い設定があったから”です。

僕はスピニングタックルではフロロ1.2号(5lb)を使っています。
以前は直結で使っていましたが、1日にラインブレイクを2回経験してからは”ルアーショップおおの“のフロロ1.2号(6.6lb)をリーダーとして使っています。

エステルラインにも同様のラインをリーダーとして使いました。

ノットは通称シーガーノットとも呼ばれるトリプルエイトノットで結束しました。

トリプルエイトノット(シーガー)

使ったルアーはプリスポーンの時期に多用するジャコビーのジグヘッドリグ。
ルアーの総重量は7-8g程度ですが、飛距離の差をはっきりと実感できました。

比重はフロロラインの方が重いですが、エステルラインの方が巻き癖がつきにくいので、ルアーアクションはエステルラインの方が付けやすかったです。

今までよりも遠くからポイントにアプローチできてアクションも付けやすいというのは、ピンを狙うような釣りで特にメリットになると思います。


この日は運良くこのラインで50upを釣ることができました。

エステルラインはバス釣りに使えるのか?

プリスポーン特有の雑巾を引っ掛けたような「モゾッ」としたアタリが例年よりも明確に感じられたような気がします。

ただこの魚が1匹目だったのでやり取りの最中は切れやしないかとヒヤヒヤしていました…(^^;

掛けるまでの注意点は2つあります。

・フッキングは電撃鬼アワセではなくスイープに大きくすること
・ドラグは弱めにセッティングにしておくこと


エステルラインは瞬間的な負荷に弱いので「パンッ」とった衝撃を与えるとラインブレイクする可能性があります。

この魚以外にも40upをキャッチしましたが、実際の掛けてからのやり取りは何も問題なく、いつも通りロッドを曲げ続けることでバラすことなくキャッチできました(^^)


関連記事:★13年連続で50upをキャッチ! 18-05-02/琵琶湖-ボート


まとめ

ということで結論まで長くなってしまいましたが、エステルラインはブラックバス釣りでも問題なく使えました。
フロロラインと比較してノットを組むのが面倒というデメリットはありますが、メリットの方が遥かに大きいと僕は思います。

デメリットといってもノットは30秒もあれば組めます。
このデメリットも太めのリーダーと組み合わせることで、ラインブレイクが防止できるというメリットにも置き換えられますし。

・必ずリーダーを組む
・ラインに瞬間的な負荷がかからないキャストを心がける
・フッキングはスイープに


この3点に気をつければエステルラインはバス釣りでも強力な武器になります!


ちなみにバス釣りに使うなら今のところルアー用のエステルラインで最も太いよつあみ チェルム アンバーコード 0.8号(4.4lb)の一択だと僕は思います。



タグ :インプレ




にほんブログ村 釣りブログへ
このブログの人気記事
フェザージグの世界に衝撃を受けた
フェザージグの世界に衝撃を受けた

スモールマウスバスを釣りに行ったらイノシシに遭遇した
スモールマウスバスを釣りに行ったらイノシシに遭遇した

タックルベリー本社に行ってきた
タックルベリー本社に行ってきた

やっとリコールの予約ができた
やっとリコールの予約ができた

グローブライド本社に行ってきた
グローブライド本社に行ってきた

同じカテゴリー(タックル)の記事

この記事へのコメント
こんばんは
僕は、管釣りはもちろん、
最近は、エスエルの0.5号➕リーダーをフロロ3ポンドでメバリングはもちろん、桜木や川シーバスをやってますが、65cmまでキャッチ出来ますよ!
裾野のデカ鱒で、散々テストしてますが、魚との綱引きで、切れることはないので、バスフィッシングでもソリッドティップのロッドとかでやると、おもしろいかもしれませんね
Posted by CARDIFF at 2018年09月03日 23:48
>CARDIFFさん

こんにちは。
CARDIFFさんはいち早くエステルラインを他魚種に展開されてたんですね~

僕はなるべくリスクテイクしたくないので太めのラインを使いますが、3lbで65cmのシーバスとかヒヤヒヤします(^^;
もうちょっと太めのエステルラインが出てくれたらうれしいんですけどね~
Posted by uedaueda at 2018年09月04日 11:21
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。