2019年09月07日
ジモティーで詐欺に合った⑫ 強制執行の手続き
ジモティー詐欺シリーズの続編です。
関連記事:ジモティーで詐欺に合った⑪ 勝訴!!
少額訴訟で裁判に勝つところまできました。
しかし、裁判に勝ったからといってお金が戻ってくることはありません。
僕が裁判に勝って手に入れたのは、あくまでも"財産を堂々と取り戻す権利"でしかありません。
次のステップとして、その権利を使って強制執行をします。
少額訴訟の債権執行には下記の4つがあります。
a) 預貯金債権
b) 給料債権
c) 賃料債権
d) 敷金(保証金)返還請求権
定石では(a)の預貯金債権、つまり口座に入っている現金を狙います。
しかし、口座に現金が入っていないと空振りに終わるどころか、強制執行の費用分がさらにマイナスになるというリスクもあります。
被告の立場で考えてみると、普通は訴訟で負けたら相手にバレている口座からは現金を抜きますよね。
(仕事で使っている口座は別です)
なので判決が出ると同時に執行する手続きもあるのですが、僕はそこまではやっていませんでした。
しかしこんなクソみたいな詐欺を働く被告にそのような知恵が働くだろうかという淡い期待もあります。
それに加えて、(d)の敷金返還請求も行う予定です。
これは簡単にいうと被告が借りている家の敷金を差し押さえるものです。
差し押さえる先は被告ではなくてその物件の大家さんになります。
ただし、差し押さえられたからといって直ぐに退去を迫ることはできません。
1)被告が今の住居を退去するまで待つ
2)退去時に敷金が残る
いう2つの条件が成り立たないといけません。
なのでこちらの執行はお金を取り戻すというよりは、「大家にバレる=被告にダメージを与える」ということを主目的に行います。
住所から大家さんを調べることは弁護士でなくても可能です。
正確な住所がわかれば、法務局のWEBサイトからその土地の持ち主(大家さん)が調べられます。
登記・供託オンライン申請システム
僕の場合は大家さんが法人だったので、同じく法務局のサイトからその法人の登記事項証明書を取得しました。
それが特定できると、大家さんに敷金の返還請求が可能となります。
一般的に敷金が借主に返金される可能性はそんなに高くないと認識していますし、こんな詐欺を働くクソ野郎の住む部屋や現場復帰にお金がかかることも容易に想像できます。
しかし上に書いたように相手にダメージを与えて詐欺を働いたことを後悔させるのが主目的なので、大家さんに対して強制執行する意味はあると考えています。
ただ、現実的に敷金からお金が取り戻せる可能性は低いので、債権執行の敷金返還の割合は少なめにするつもりです。
この強制執行をするのには下記の書類の提出が必要です。
関連記事:ジモティーで詐欺に合った⑪ 勝訴!!
少額訴訟で裁判に勝つところまできました。
しかし、裁判に勝ったからといってお金が戻ってくることはありません。
僕が裁判に勝って手に入れたのは、あくまでも"財産を堂々と取り戻す権利"でしかありません。
次のステップとして、その権利を使って強制執行をします。
少額訴訟の債権執行には下記の4つがあります。
a) 預貯金債権
b) 給料債権
c) 賃料債権
d) 敷金(保証金)返還請求権
定石では(a)の預貯金債権、つまり口座に入っている現金を狙います。
しかし、口座に現金が入っていないと空振りに終わるどころか、強制執行の費用分がさらにマイナスになるというリスクもあります。
被告の立場で考えてみると、普通は訴訟で負けたら相手にバレている口座からは現金を抜きますよね。
(仕事で使っている口座は別です)
なので判決が出ると同時に執行する手続きもあるのですが、僕はそこまではやっていませんでした。
しかしこんなクソみたいな詐欺を働く被告にそのような知恵が働くだろうかという淡い期待もあります。
それに加えて、(d)の敷金返還請求も行う予定です。
これは簡単にいうと被告が借りている家の敷金を差し押さえるものです。
差し押さえる先は被告ではなくてその物件の大家さんになります。
ただし、差し押さえられたからといって直ぐに退去を迫ることはできません。
1)被告が今の住居を退去するまで待つ
2)退去時に敷金が残る
いう2つの条件が成り立たないといけません。
なのでこちらの執行はお金を取り戻すというよりは、「大家にバレる=被告にダメージを与える」ということを主目的に行います。
住所から大家さんを調べることは弁護士でなくても可能です。
正確な住所がわかれば、法務局のWEBサイトからその土地の持ち主(大家さん)が調べられます。
登記・供託オンライン申請システム
僕の場合は大家さんが法人だったので、同じく法務局のサイトからその法人の登記事項証明書を取得しました。
それが特定できると、大家さんに敷金の返還請求が可能となります。
一般的に敷金が借主に返金される可能性はそんなに高くないと認識していますし、こんな詐欺を働くクソ野郎の住む部屋や現場復帰にお金がかかることも容易に想像できます。
しかし上に書いたように相手にダメージを与えて詐欺を働いたことを後悔させるのが主目的なので、大家さんに対して強制執行する意味はあると考えています。
ただ、現実的に敷金からお金が取り戻せる可能性は低いので、債権執行の敷金返還の割合は少なめにするつもりです。
この強制執行をするのには下記の書類の提出が必要です。
・当事者目録
・請求債権目録
・差押債権目録
・少額訴訟の執行文の原本
・債務名義正本の送達証明書
・第三債務者の登記事項証明書
┗銀行向け
┗大家さん向け
書類が多いのにもウンザリですが、その書式が独特の言い回しのものばかりなので、簡易裁判所に行って書き方のレクチャーを受けてきました。
レクチャーといっても「どう書けばいいですか?」というレベルだと失礼なので、自分なりに理解して記載してわからない部分だけ聞くというスタンスで伺っています。

簡易裁判所の事務官さんは僕のような超初心者にも簡易裁判所の事務官の方はスゴく丁寧に応対してくれます。
自分でなんとかしようという思いと多少の時間があれば、少額訴訟なら自力でなんとかなると思います。
ちなみに今回の相談ではあわよくば手続きを済ませようと考えていましたが、残念ながら1点書類の不備がありました。
法務局のサイトからそれを取り寄せたら強制執行に移ります。
書類の面倒臭さに加えて、費用も大きな問題です。
今回の強制執行では申立手数料で4,000円、郵便切手で7,085円(債務者が1人の場合は5,330円)とその他の手数料で、合計10,705円が掛かりました。
これ以外にそもそもの小学訴訟費用として約6,000円、相手の本名を調べるのに約2,000円。
合計で2万円ほど使っています。
これに詐欺でダマされたお金もあるので、赤字は膨らむ一方です。
ただ普段はできない経験ができていますし、このジモティー詐欺シリーズのブログには多くのアクセスをいただいているので、その広告収入も考えると費用=損害ということもなさそうです。
また強制執行の手続きが完了したらブログで報告しますね。
<ジモティー詐欺シリーズ>
ジモティーで詐欺に合った⑪ 勝訴!!
ジモティーで詐欺に合った⑩ いざ初めての裁判(少額訴訟)へ
ジモティーで詐欺に合った⑨ 相手の身元がついに判明!
ジモティーで詐欺に合った⑧ 調査嘱託で身元の特定を図る
ジモティーで詐欺に合った⑦ 住民票の取得できず
ジモティーで詐欺に合った⑥ 他人(被告)の住民票を請求する
ジモティーで詐欺に合った⑤ 訴状が受理されました
ジモティーで詐欺に合った④ 裁判所に行ってきました
ジモティーで詐欺に合った③ 少額訴訟で詐欺師を訴えます
ジモティーで詐欺に合った② 詐欺に合った時にやること
ジモティーで詐欺に合った①
Posted by ueda at 06:00│Comments(0)
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