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2016年09月13日

ダイワ 16 スティーズ(STEEZ) SV TW インプレ −実釣編

新型の16 スティーズ(STEEZ) SV TW(1016SV-SH)を使ってみてのインプレです。

見た目やスペックを中心としたインプレは下記からどうぞ。

関連記事:ダイワ 16 スティーズ(STEEZ) SV TW インプレ −室内編


5月に購入してこれまでに4回、琵琶湖のおかっぱりとボートで2回ずつ使いました。

そのうち魚を釣ったのは陸っぱりだけで、ロッドは冒険用品のJetSetter-60C(マイクロタッチ)で、ラインはナイロンの3号(15.1lb)を合わせています。

ルアーは6~10gのミノー(サムルアーズのコトカスやサミング)を中心に使いました。

ダイワ 16 スティーズ(STEEZ) SV TW インプレ −実釣編


飛距離

まず前提としてSV(=Stress free Versatile)スプールは絶対的な飛距離を求めるリールではありません。
しかしスティーズはフラッグシップということもあり、バーサタイル性能とある程度の飛距離の両立を期待していました。

しかし第一印象は「バックラッシュもしないけど、ブレーキが効きすぎて飛ばないリール」というものでした。

SVスプールを搭載したリールはスティーズの他にI'ZE TD-Z、T3とアルファスSVの3つを使ってきたので、SVスプールの特性自体は理解しているつもりです。
(後述しますが、結果的には僕の理解が浅かったです…)

マグブレーキは自重6g前後のコトカスのオリジナルサイズやサミングに対しては20段階の7-8でセットしていました。

それだとブレーキが効きすぎてキャストの後半に失速する感じ。
かといって4-5くらいに弱めるとキャストの初期にサミングが必要でした。

僕は"キャスト中はサミングをしたくない派"なので、弱めすぎるとSVスプールなのにストレスがたまります。


この件を先月の釣行でタックルのメンテナンス/セッティングにも精通されている石川さんに相談したところ、原因は僕の投げ方でしたガーン

僕はキャスト時に振り抜け速度を高めることを意識して、手首のスナップを使って投げています
ブレーキは平均よりも強めにセッティングすることが多いです。

この投げ方は遠心ブレーキのリールとの相性は良いけど、マグブレーキとは相性が良くないようです。


マグブレーキと相性のよいキャスト方法は、ブレーキを弱くして、振り抜け速度を遅くすることでした。
初速は出ませんが、この方が飛距離も出るし、バックラッシュもしません。


これはブレーキの特性のよるもので、遠心ブレーキの制動力(ブレーキ力)はスプール回転数の二乗に比例しますが、マグブレーキは正比例という大きな違いがあります。

制動力をグラフにすると遠心ブレーキは二字曲線になりますが、マグブレーキは直線です。

これらの遠心とマグのブレーキ特性を考えれば、キャストの方向も違ってしかるべきです。
なぜ今まで気がつかなかったのかと…シーッ


キャストフィール

当初はメカニカルブレーキを締め込んだような、常時ブレーキが効いているような感じがあって、キャストフィールもイマイチという印象でした。

しかし、ブレーキを弱めにセットして上記の"マグ投げ"でキャストすることでフィーリングも軽く良好なものになりました。

キャスト中はルアーがラインを引き出していくというよりも、ルアーとスプールの回転がお互いに干渉せずに上手くシンクロような感じです。

ちなみにゼロアジャスターことメカニカルブレーキは購入時と同じセッティングにしています。


石川さんに教えてもらったいわゆる"遠心投げ"と"マグ投げ"を使い分けることで、スティーズ SV TWはキャストフィールと飛距離共に最高のものになりました(^^)
*ここでいう飛距離とは「何10m飛んだ」という絶対的なものではなくて、あくまでもSVスプールとしての相対的な飛距離です。

巻き心地

購入直後からシャリシャリ音があったので、一度メーカーで診てもらいました。

診断結果は品質の限度内で不具合ではなかったのですが、シャリシャリ音は緩和されて返ってきました。

関連記事:16 スティーズ SV TWのクレーム結果(シャリシャリ音)

ダイワ 16 スティーズ(STEEZ) SV TW インプレ −実釣編

4回の実釣で使用したことによりギヤやグリスが馴染んだからか、シャリシャリ音はメーカーから戻ってきたときよりもさらに静かになりました。

ジリオン等のハイパーデジギヤ仕様のギヤに採用されている超々ジュラルミンは馴染むまでに時間が掛かるといわれていますが、スティーズに採用されているG1ジュラルミンも馴染むまではある程度は時間が掛かるのでしょうね。

ちなみにG1ジュラルミンと超々ジュラルミンを比較すると、耐久性では超々ジュラルミンに、巻き心地ではG1ジュラルミンにアドバンテージがあるようです。

関連記事:THE KEEP CAST 2016 ② 赤羽修弥さんに聞いた16 スティーズ SV TW の話


軽さ

スティーズ SV TWの自重は160gとSVスプールを搭載したソルト対応ベイトリールでは最軽量です。
(淡水専用では150gのSSSVが最軽量)

ちなみにスティーズとよく比較されるジリオン SV TWは195gです。
シングルハンドのロッドだとこの35gが結構ものをいってきます。

ダイワ 16 スティーズ(STEEZ) SV TW インプレ −実釣編

僕が使っているJetSetter−60C(マイクロタッチ)の自重が99.4gです。

リール単体では22%の重量増、ロッド+リールでも14%の重量増になります。

載せるロッドの重心や相性があるので一概にはいえませんが、これよりも軽すぎると逆にキャスト時にロッドを曲げるのに苦労するようにも思います。

そのあたりはスペックだけでは読み取れないのが難しいところですね(^^;


G1ジュラルミンギヤが生み出すヌルッとした巻き心地や、無駄な抵抗を感じないキャストフィールはフラッグシップならではです。

ジリオン SV TWのコストパフォーマンスが高すぎてダイワのベイトリールの主役の座は譲っているのが現状ですが、僕はスティーズ SV TWを買ってよかったです(^^)
(セール価格だとジリオン SV TW ×2 ≒ スティーズ SV TW です…)








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この記事へのコメント
詳しい説明ありがとうございます。スプールも11g台でSVコンセプトのブレーキシステムなのでBFに近いキャストが必要ぽいですね。BFの投げ方では沢村プロもキャストの仕方で同じ説明していましたね。一気に力が入る投げ方は向かないようですね。確か慣れる為には垂らしを長くして投げる練習をすると良いと説明されていました。除所に短くしていきキャストの雰囲気を掴むそうです。

シャリ感は今の所でてませんが、初期ロッドなので個体差が若干あるのかもしれませんね。
Posted by Hiro♂(Hiro Feather)Hiro♂(Hiro Feather) at 2016年09月13日 09:28
>Hiro♂さん

おはようございます。

管釣りで軽量スプーンをベイトタックルで投げていた時にはBFな投げ方をしていたんですけど、バス釣りでは何でもかんでもスナップを利かせて投げていた僕には目からウロコなキャスト方法でした。

シャリ感はSLPでの調整→使用による馴染みを経てだいぶマシになりました。
といってもスプールからラインを抜いて、静かなところで回すと僅かですがノイズを感じます。
その辺は個体差なんでしょうね~

個人的にはハズレ個体だと認めたくないですけど。笑
Posted by uedaueda at 2016年09月14日 10:04
 
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